Dynamo コンピューティング サービスとデスクトップ版 Dynamo の違い
このページでは、クラウド コンテキストで Dynamo コンピューティング サービスを実行する Dynamo プログラムを作成する際に注意が必要な相違点について説明します。
DaaS とは?
DaaS、Dynamo as a Service、Dynamo コンピューティング サービス等は、すべて同じものを指しています。クラウドのコンテキストで実行される Dynamo のコア ランタイムです。これはつまり、作成したグラフはマシン上で実行されているわけではないということです。現時点では、DaaS は Forma の Dynamo Player 拡張機能を介してのみ利用できます。DaaS では、デスクトップ環境で作成された .dyn
ファイルをアップロードして管理したり、この拡張機能を介して同僚から共有された .dyn
ファイルを実行したり、オートデスクがサンプルとして提供しているプリロードされた .dyn
ルーチンを使用することができます。
グラフはマシン上ではなくこのクラウド コンテキストで実行されるため、DaaS は現時点では従来の Dynamo ホスト コンテキスト(Revit、Civil 3D など)を直接使用することはできません。グラフ内でこれらのプログラムの型を使用する場合は、Data.Remember
ノードまたはその他のグラフ内シリアル化手法を使用して、型をグラフ内でシリアル化(保存)する必要があります。これらは、Revit でのジェネレーティブ デザイン用にグラフを作成する際に必要なワークフローに似ています。
どのバージョンの Dynamo でコードが実行されているか?
バージョンは 3.x に基づき、Dynamo のオープンソースのマスター ブランチに基づいて頻繁に更新されます。
このバージョンの Dynamo で利用できるパッケージやノードは?
ほとんどのコア ノードが利用できます。具体的な制限事項については、次のセクションを参照してください。
DynamoFormaBeta
パッケージは、Forma API との連携を実行します。VASA
は、ボクセル化や効率的な分析を実行します。MeshToolKit
は、メッシュ操作を実行します。Mesh toolkit も、Dynamo 3.4 以降では設定の必要なくすぐに使用できます。RefineryToolkit
は、クラッシュ テスト、ビュー距離、最短パス、アイソビストなどを使用できる便利なアルゴリズムです。
DaaS のグラフを作成する際に注意すべきことは?
Python ノードは動作しません。これらは_現時点では_実行すると失敗します。
カスタム パッケージは使用できません。
UI ノードの UI/ビュー レイヤは実行されません。これによりコア機能で問題が生じるとは思われませんが、カスタム UI が含まれるノードに関連するバグが発生した場合は注意が必要です。
Windows のみの機能は動作しません。たとえば、Windows レジストリや WPF を使用しようとしても、失敗します。
ビューの拡張機能はロードされません。
ファイルシステム ノードはそれほど有用ではありません。ローカル マシンで参照しているファイルは、DaaS で実行しているときには存在しません。
Excel/DSOffice 相互運用ノードは機能しません。Open XML ノードは機能します。
ネットワーク要求は一般に機能しませんが、Forma API を呼び出すことはできます。
このすべてを覚えておくべきなのか?変更があった場合は?
将来的には、どちらのコンテキストでも同じようにグラフを実行できるツールをデスクトップ版 Dynamo 内で提供する予定です。
費用は?
この Beta の期間中、計算時間に対して現時点では料金はかかりません。
開始方法は?
Autodesk Forma にアクセスする。
デスクトップに Dynamo の DynamoFormaBeta をインストールし、Forma に Dynamo 拡張機能をインストールする。
最初のグラフを作成する。
セキュリティ
共有グラフは Forma に保存されることに注意してください。
グラフの最大実行時間は、現時点では 30 分未満です。この値は変動する場合があります。
実行要求のレートには制限があるため、短時間に多くの計算要求を行うとエラーが表示されることがあります。
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